大人からのアイスホッケー 〜お金っていくらくらいかかるの?〜
さてさてみなさん初めまして!
アイスホッケー大好き、KIKORIと申します!
今回は、アイスホッケーを大学や社会人になってから始める人たちに向けて、聞きづらいお金事情についてのリアルをお伝えしたいと思います!!
お金のことって聞きづらい
みなさん大人になってアイスホッケーを始めるキッカケとなると、だいたいは部活でアイスホッケー部を見つけて面白そうだとか、友人がやっていて、その紹介で誘われたとか、その辺りだと思います。
しかしいざ始めるにあたって避けて通れないのがお金の問題。社会人でもそうですが、学生となるといよいよそこは重要な問題になってきます。しかしたいていの場合、誘ってくる人たちはみんなそれとなーく誤魔化したり、
「そんなにかからないから気にしなくて平気だよ!」
みたく濁してきます。
なんでそんなことをするかっていうと、答えは簡単。
ものすごーくお金がかかるから、言いたくないんです・・・
みんなホッケーやってる人はホッケー大好きです。やれば必ずハマる、心の底からオススメしたい!ホッケーを好きになってもらいたい!の一心で、勧誘しているんです。僕もかけたお金以上の楽しみがあるスポーツだと思ってます。
ただ、日本でメジャーな他のスポーツと比べてお金がかかることは間違いないです・・・
なんでお金がかかる??
アイスホッケーがお金のかかるスポーツだというのはなんとなくイメージで持ってる人も多いのですが、いざ自分が始めるとなると、何にどれだけお金がかかるのか知りたいですよね?でも、そういう情報ってネット探してもなかなか見つからない・・・
なのでここで細かく解説しちゃいます!
まずは道具!多くて高い!
ホッケーをする上で欠かせないのが防具やスケート靴などの道具類。これがもう他のスポーツに比べて多いことこの上ないです。
(この全身でいくらかかっていることやら・・・)
まずは防具。
- ヘルメット
- ショルダー(肩・二の腕・胸・背中を守る)
- エルボー(二の腕・肘を守る)
- グローブ(手を守る)
- パンツ(腰回り・尻・太ももを守る)
- レガース(膝とすねを守る)
といったあたり。これら1つ1つが安物でも5000円くらい、1万越えもザラにあります(改めて見ると恐ろしい・・・)。
そしてその他に、
- スケート靴(アイスホッケー用)
- スティック(みんな持ってる棒みたいなやつ)
の2つ。これはピンキリで、スケートは最安だと2~3万のものもありますが、かなり使いづらく靴擦れも起こしやすいです。できれば5~6万は出すことをオススメします。ちなみに最上位モデルは9万~10万とかします・・・
スティックはウッド(木製)のものなら数千円で購入できますが、こちらもハイエンドモデル(カーボン製)になると2万~3万します。ただし木製スティックは折れやすく、重くて初心者には扱いづらいので、8000円くらいの安いカーボンが初心者には一番いいと思います。
あと、今のホッケー界はウッドを使っていると変に目立って恥ずかしい、という理由もあります(気にしなければいい話ですが!笑)
そして先ほど折れるとか言ったので気づいたかもしれませんが、そうです。スティックは折れます。実は消耗品なんです。上手な人になるとバキバキ折ります。練習量とレベルにもよるんですが、1か月に1本とか折る人もいますね。3万円を。ひえぇ~。
その他にも小物がたくさん・・・
そしてここからは必要不可欠ではないが、大体の人が持っているものの紹介です。
- 防具バッグ
- ストッキング
- ジャージ
- バイザーorケージ
防具バッグは旅行用のボストンバッグやキャリーケースなんかで代用も可能ですが、やっぱりみんながホッケーブランドのバッグを持っているのを見るとかなり欲しくなります。実際機能性も、道具を入れやすい形のポケットがあったり、重い防具に耐えうる頑丈な作りだったり、優秀になっています。こちらは数千円で買えるものもあります。
ストッキング・ジャージは練習用。アイスホッケーはユニフォームで練習する文化があまりなく、練習用の私物を持っている人が多いです。もちろんユニフォームで練習すれば代用できますが、転んで穴の開いたユニフォームで試合に出るのはちょっとイヤですよね。
バイザー・ケージというのは、ヘルメットにつける顔を守るお面のことです。バイザーはこんな風に目だけをガードするアクリル製のもの。視界が広くヘルメットの着脱も楽ですが、怪我のリスクが大幅に上がります。ちなみにこれで顔をケガしても、基本は自己責任になってしまいます!注意してください!
そしてケージはこういった金属の網で顔全体を覆うもの。安全性が高いですが、視界が狭くなったりや着脱が面倒になるデメリットもあります。
さて、これで終わりでしょうか?いえいえ、まだあります。
まずは移動費。アイスホッケーは重くて大きい防具を持ち運ぶため、車移動が多くなります。(それ以外にも車移動する理由があるのですが、それはまた後日、別記事にて)
するとそのガソリン代。車をそもそも持っていない人は、最近はタイムズカーシェアなんかを使っていますが、それも練習のたびにかかります。これが意外とキツイい。
さらにはスティックに巻くブレードテープとグリップテープ。ビニールテープを足に巻く人もいます。
スケートの刃も包丁と同じように使っていくと欠けてしまうので、研磨してあげないといけません。それもプロに頼まないといけないのでお金がかかる。
防具をつけるにも、肌に直接つけると防具が臭くなりやすいので、アンダーアーマーなんかのストレッチインナーを上下着ます。持っていない人はこれも欲しくなるでしょう。
そしてチームに所属するなら、その部費。これもスケートリンクの貸し切りは、リンクの場所や運営母体(民営・公営)によっても違いますが、1時間半(1コマ)で5万~8万円くらいかかるのでこれが部費に重くのしかかります。
月に1時間半が2~3回で、5000円前後あたりが平均だとは思います。ただこればっかりはチームによって激しく差がありますので、素直に確認するのがベストです。
なんでこんなに高いの?
アイスホッケーの道具、種類も確かに多いけど、そもそもひとつひとつが高すぎる!!
なぜこんなにも高いのでしょうか?
輸入品に頼っているから高い
理由はこれだけです。輸入にとにかくお金がかかる。海外メーカーやショップから日本に輸入して、そこで税金も発生。さらにその輸入を行っている仲卸業者から、日本でそれぞれのブランドを扱っているショップに防具が行き、そこからさらに違うショップへ取引が行われ、ここでやっと我々消費者がショップで物を見て買えるわけです。
そりゃあ高くもなるでしょう。。。
ですが安いからと言ってネット通販に頼ると、ホッケーの道具はサイズや形・機能が千差万別のため失敗しやすいリスクも。それに日本のホッケー通販はあまり発展してないので、送料がめちゃくちゃ高かったり、そもそも安くもない場合も多いです。
総額は?
さあ、ここまで長々と説明してきましたが、いよいよ結論です!
アイスホッケー、大学生や大人が始めるにあたってかかる初期費用!
ズバリ!
10万円。
ひえぇ。恐ろしい。
でも実際買いそろえてみると、これくらい行きます。というかこだわってしまえばもっと跳ね上がります。僕は小さいころから兄の影響でホッケーをやっており、一応プロを目指してやっていました。そのため親に頼み込んで、練習に追われながらバイトもして、道具は最上位モデルで全身そろってます。(少しずつそろえているので最新モデルとはいきませんが・・・)
昔買ったものもあるので定かではありませんが、購入時の金額を足していったら全身で30万くらいはいってますね。。。
やはりお金のかかるスポーツは大変です。
ただ、学生限定で初期費用を抑える裏ワザもあります。
運動部あるあるかもしれませんが、防具がもらえる、または買い揃えられるまで貸してもらえることがあります。先輩たちが卒業と同時にアイスホッケーを辞める場合、自分のまだ使える防具を部室に寄付して、新入生が臭ぇ臭ぇ言いながら使うんです。笑
人の使った防具ですので気持ちのいいものではありませんが、お金には代えられませんね。笑
あとはやはりこういったお金のかかるスポーツには、お金持ちが多いです。グローブを何種類も持っていたり、スティックを1ダースまとめ買いしたり(1本当たりの単価は安くなったりしますが、ハイエンドモデルで買うと合計30万以上・・・)する人がチラホラ。そういった人たちに聞くと、もう使わないとか、買ったはいいけど使いづらいからといった理由でもらえたりします。
上手くいけば、1万もせずに始められちゃうこともあります!
お金はかかるけど、最高にエキサイティングなスポーツ!!
ここまでアイスホッケーにはお金がかかるよというネガティブキャンペーンみたいなことを書いてしまいましたが、僕はアイスホッケーはそれだけ投資する価値のあるエキサイティングなスポーツだと思います。
サッカーの半分以下の狭いフィールドを、選手は時速60㎞近くで動き、放つシュートは時に160㎞という剛速球。球技として間違いなく最高にスピーディな競技です。そしてそのスピードの中でチェック(ラグビーでいうタックルのこと。体当たり)をする様は、激しく、速く、最高にエキサイティングです。
冬季オリンピックでは、全日程の最後に行われるのがアイスホッケー男子決勝です。オリンピックの花形競技となっていることからも、その競技としての面白さ、人気さが伺えます。
また日本ではマイナースポーツであるがゆえに、試合の多くがタダで観戦できる、または有料でも値段が安いため、観戦を趣味にするならサッカーや野球なんかよりよほどお得に楽しめる面も!
みなさんウィンタースポーツの花形、アイスホッケーを始めましょう!!